善玉菌が喜ぶ「発芽酵素玄米」

これさえあれば！の完全栄養食

「酵素玄米」ってご存知ですか？

私は十数年前スローフードのレストランで出会ってからずっと忘れられない存在でした。

家で玄米を炊いても絶対食べない、当時まだ幼かった長女がおかわりするくらい美味しかったのです。いつか作ってみたいと思いながら「玄米を発酵させる」ということがハードルが高すぎて、通販でレトルトで売ってはいるけれど高嶺の花だし「また食べたいなあ」とただ思いを募らせていたのでした。

昨年から土鍋でご飯を炊くようになり、炊飯器が不要になったので物置にしまっていた時ふと思い立ち、この炊飯器で酵素玄米作れるんじゃない？と挑戦してみました。

するとなんとなんと！時間はかかるけれどちゃんと作れるではありませんか。

美味しいし、よく噛みながら食べるので満足感が半端ない！

私は毎日の昼食におかずなしで「これだけ」ポンっとお弁当箱に放り込み、ごま塩や塩昆布、梅干しがあればもう十分。主人は冷凍した小分けの「それ」を職場の電子レンジで温めて納豆ご飯で食べています。

「それ」を始めてから二人ともすこぶる快腸！私はお腹の脂肪がスッキリ解消。主人は健康診断のコレステロール値がすっかり平常値に下がったのでした。

玄米を２日間吸水させた後、３日間保温発酵させるので5日間かかりますが、多めに炊いて冷凍保存。

炊飯器が使えない間はぜひ土鍋でご飯を炊きましょう。

せっかくなので２日間水につけて発芽玄米にして栄養価を高めるのがお勧めですが、急ぐ場合でも一晩くらい吸水させた方が味も食感も良くなり、また発芽毒と言われる物質も除去されます。（写真右側が吸水前の玄米。左側が２日間吸水後）

私は土鍋で炊く方が美味しいと思うので土鍋で炊いてから炊飯器で保温しますが、炊飯器の玄米モードで炊いても大丈夫です。

玄米（なるべく無農薬のもの）３合

小豆　30g

塩（天日塩）小さじ１

水　570cc

竹炭（無農薬でない場合は入れると良い）・タイマー

１、大きなボールにザルを重ねて、玄米を入れて水を張る。玄米を両手で包んで拝むように優しく擦り合わせながら研ぐ。（玄米の表面に傷をつけることで吸水力が高まりふっくら美味しい炊き上がりになります）一度水を捨ててもう一度新しい水を張り、この動作をまんべんなく繰り返し、最後に水を入れ替えて全体をとぎます。

２、２日間吸水させたいので蓋つきのタッパーなどに入れ替え、膨らんでも表面が出ないようにたっぷりめに水をはります。冬場は常温で、夏場や気温の高い時は冷蔵庫に保管します。吸水中は1日１回新しい水と交換します。

３、あずきを軽く水洗いしておきます。吸水させた玄米は一度ザルにあげ土鍋に移します。分量の水とあずき、塩を投入し、あれば竹炭をのせます。

４、蓋をして中火で炊きます。１０〜１５分ほどで勢いよく蒸気が上がったら弱火にして３５分タイマーをかけてじっくり炊きます。

５、３５分経ったらすぐに蓋を開けずに２０分ほど蒸らして玄米ご飯は完成です。

６、底の方からしっかり混ぜ、炊飯器のジャーに移します。

７、保温にした炊飯器の中にジャーを入れます。周囲から乾燥して硬くなるのを防ぐため、ジャーの周囲を丸く整えると均一に保温出来ます。

８、３日間保温を続けるので、1日１回底の方からしっかり混ぜます。

９、3日目になるとしっかり赤い色がつき、発芽酵素玄米の完成です。この後１週間ほど保温状態で置いても大丈夫ですが、乾燥して硬くならないように小分けにして冷凍するのがお勧めです。冷蔵保存でも通常のご飯より長持ちします。

玄米は完全栄養食と言われるほど栄養価の高い食品ですが、食感が悪かったり白米のように美味しく感じられなくて続けられない人が多いのではないでしょうか。

酵素玄米はそんな玄米のイメージを覆す魅力的なご馳走です。

玄米は小豆と一緒に発酵させることでビタミン、ミネラルが倍増し、甘みや旨味が増大します。

柔らかいので消化も良く栄養素も吸収されやすいので小さなお子様やご高齢の方にもお勧めの食品なのです。

さらに玄米を発芽玄米にする事で自律神経の乱れを整え、リラックス効果が得られるギャバが増大し、胚芽に含まれる酵素が発酵することで消化を助け、体の調子を整えてくれます。

きっとあなたも虜になることでしょう。