ペットボトル飲料の闇
毎日の水分補給に何を召し上がっていますか?
今はどこに行っても手軽に手に入り、扱いやすいペットボトルのお茶やジュースが日常的です。
でもちょっと待って!安いコストで大量に生産された「その飲み物」が体に及ぼす影響、ちょっと考えてみませんか?健康維持に大切な水分だから、もっと真剣に選びたいものです。
甘いジュースの危険性はよく分かっていても、お茶は体にいいからとペットボトルのお茶を選んでいる方は多いと思います。
原材料には「緑茶茶葉 ビタミンC」としか書かれておらずいかにも体に良さそうです。
しかし、その「ビタミンC」は「天然のビタミンC」とは似て非なる「合成ビタミンC(L-アスコルビン酸)」であり、変色防止や酸化防止剤として添加されているのです。
このL-アスコルビン酸は癌の元になる活性酵素を大量に発生させることが分かっています。
しかも国内で使用されているL-アスコルビン酸の90%が安価で質の悪い中国製だと聞いたらますます心配です。
1本のペットボトルに添加されるL-アスコルビン酸の量は即座に体に影響を及ぼすものではありませんが、日常的に飲み続けること、お子さんに飲ませることはぜひ避けて頂きたいのです。
また、茶葉に残留する農薬も心配です。日本の農薬使用量が世界の基準から見てとても高いことはご存知ですか?
茶葉や野菜、稲などの栽培に日本で広く使用されている殺虫剤、ネオニコチノイド系の農薬は蜂やトンボなどの益虫の生態系にまで影響を与えていることが分かっています。
私の住む地域でも秋の風物詩だった赤とんぼの群れが全く見られなくなりました。
そればかりか研究が進むにつれ人体への影響や胎児が発達障害を起こす危険も指摘されています。
その危険性から世界では規制が進んでいるのにも関わらず、日本は逆行して使用量の規制緩和をしているのです。
世界で嫌がられる農薬の在庫処分をしていると言っても過言ではない実態を知れば、日本製のものは安心安全、と言っていた時代はもう終わっていることがわかります。
コスト重視のペットボトル飲料に使用される茶葉が特に残留農薬の危険が高いということは容易に想像できます。
「より安いもの」を求める多くの日本人の選択が、食の安全よりコスト重視の日本企業の製品づくりに反映しているのです。
「安いから」ではなくて「体に良いもの、安全なもの」
「手軽だから」でははくて「ひと手間で安心」な選択があなたや家族を守ります。
これからは自然栽培や有機、無農薬にこだわったお茶をお家で淹れ、お気に入りのマイボトルでお出かけしませんか?
おすすめのお茶
自然栽培もしくは無農薬の緑茶、番茶、ほうじ茶、麦茶などを淹れる事でお茶本来の効能が存分に発揮され、心にも体にも良い効果があります。
一般に売られている安価なお茶は農薬で汚染されており、製造工程では洗浄もされていないためお勧めできません。
野菜と違って水洗いせずにそのまま淹れたり、煮出して飲むものですから、特に安心なものを選ぶことが重要です。
我が家で愛飲している特にお勧めのお茶と効能をご紹介します。
三年番茶
三年番茶とは、「茶葉と茎を摘み取って天日干しし、よく乾燥させ三年間熟成後、焙煎させたお茶」もしくは「3年以上生育したお茶の木の茎や葉を使ったお茶」のことです。
新芽を使用する緑茶よりもカテキンが増量し、抗菌作用、抗酸化作用によるアンチエイジング、生活習慣病の予防効果が期待できます。
また熟成することでカフェインレスとなり、リラックス作用、整腸作用が高いのも特徴です。
妊娠中や赤ちゃんの水分補給にも、おやすみ前にも安心なお茶です。
黒炒り玄米茶
「黒炒り玄米は、2〜3時間の時間をかけてゆっくり真っ黒に炒ると、硬くなって噛むのにも骨が折れるほどになります。これを煎じてコーヒーのようにして飲むと、弱った体に活力を与え、細胞が動き出し、食欲が出るし、すばらしい力です。結核の人が、黒炒り玄米の煎じ汁で危機を脱したことがあります。」
「家庭でできる自然療法」(東城百合子著/あなたと健康社)
「黒炒り玄米」または「黒焼き玄米」として焙煎済みのものが販売されており、水から入れて沸騰してから弱火で20〜30分ほどしっかり煮出して頂きます。
3回まで煮出すことが出来、2、3回目の方が色が出やすいので、我が家では3回続けて濃いめに煮出し、冬は常温、夏は冷蔵庫で冷やしていただいています。
クセがなく香ばしく大変飲みやすい上にデトックス効果などの健康効果が非常に高いので病中、病後にもお勧めです。
ハブ茶
ハブ茶とはエビスグサという植物の種子で、漢方で「決明子」という名で眼精疲労や目の充血の解消、肝機能を高める薬として使われています。
我が家では子供たちがゲームや動画の視聴で目の疲れを訴えることが多いので、ハブ茶とハトムギ茶、その他野草茶などをブレンドしてやかんで沸かし、いつでも飲めるように冷蔵庫に入れています。
味に少し風味がありますが飲みやすく、キレイな赤茶色で、色の薄いハト麦茶とのブレンドが私はお気に入りです。
便秘解消やデトックス効果があり、またコレステロール値を下げ、肝機能を向上させることで二日酔いにも有効、美肌効果も期待できます。
抗酸化作用により高血圧や更年期障害の改善、胃の粘膜を守り、消化をサポートする働きもあり、胃腸の弱った時にもお勧めです。
ノンカフェインなのでいつでも安心して飲むことが出来ます。
注意するべき副作用としては、過剰に摂取すると下痢になる可能性があることと、腸の蠕動運動を促すと同時に子宮収縮を引き起こす恐れがあるので妊娠中は控えてください。
ハト麦茶
ハト麦茶には特別な想いがあります。長男2歳の時、水いぼ治療の恐怖(詳しくはプロフィール)から救ってくれたのがハト麦茶でした。以来、肌トラブルの多い我が家の子供達のためになるべく切らさないように淹れ続けているのです。
それほどクセはなく飲みやすいですが、ハト麦茶だけだと色が薄いので我が家では色の濃いハブ茶とセットで煮出しています。
ハト麦は熱帯アジア原産の稲科の一年草です。
ハト麦には体内の水分や血液の代謝を促し、体内に溜まっている老廃物を排出する働きがあり、イボトリに効果的な事で有名です。
イボや湿疹などお肌の悩みがある時にお勧めですが、日常的に飲むことで美肌効果が期待できます。
体を冷やす作用があるので生理中や妊娠中は控えてください。